よしの内科クリニック

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副甲状腺機能亢進症

 成人のからだには、カルシウムが約1000g存在し、990gは骨に、10gは細胞に、血液中には1g存在します。

骨にとって大切な成分であるだけでなく、細胞や血中には微量であっても体調を整えるのに大事な役割をしています。

このカルシウムバランスを調整している主役が副甲状腺です。

 副甲状腺は上皮小体ともよばれ、甲状腺背面の上下左右に4つ存在する米粒大の内分泌器官で、血液中のカルシウム濃度を調整する副甲状腺ホルモン(PTH)を分泌しています。

 PTHは骨からカルシウムを血液中に移行させたり、腎臓や腸管からのカルシウムの吸収を増やしたりして血液中のカルシウム濃度を上昇させる働きをになっています。

 副甲状腺がおできのように腫れて、PTHが過剰に分泌される病気を副甲状腺機能亢進症といいます。

副甲状腺機能亢進症の症状

 体内のカルシウムバランスが乱れるため、骨がもろくなったり、臓器が石灰化したり、細胞の働きが損なわれたりして、骨粗鬆症、尿路結石、胃潰瘍、膵炎、倦怠感、多尿、口渇、吐き気、便秘、筋力低下など多彩な症状を来します。

副甲状腺機能亢進症の検査

 血液・尿中のカルシウムやリン、血液中のPTHを測定します。また、カルシウム代謝に関与している、腎臓の働き、ビタミンDやカルシトニンなども測定します。

 エコーやシンチグラムなどで腫れた副甲状腺を観察します。

副甲状腺機能亢進症の治療

 治療は手術で腫大した副甲状腺を切除することです。

 ただし、症状がない人(血中カルシウム濃度が高いだけ)や高齢者の場合は手術しないこともあります。

副甲状腺機能亢進症のここに注意!

 副甲状腺機能亢進症は慢性腎不全の場合にも起きることがあります。

 がんの患者さんの場合には、がん細胞などからPTHに類似した物質(副甲状腺ホルモン関連たんぱく:PTH-rP)が分泌されることがあります。

このとき副甲状腺由来のPTHは低下するにもかかわらず、血液中のカルシウムが上昇して副甲状腺機能亢進症と同様の症状を来すことがあります。

場合によってはPTH-rPによるカルシウム上昇が、がんより先に見つかることもあります。

 体調がすぐれない場合は一度内分泌科に受診すると良いでしょう。

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