岐阜県岐阜市北一色2-7-15
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糖尿病では血糖値がおよそ170~180mg/dlを超えると腎臓よりブドウ糖が排泄されます。
しかし糖尿病でないのに(たとえば血糖値が120~130mg/dl)、糖が尿におりる場合があり、これを腎性糖尿とよびます。
腎性糖尿の診断には、75gブドウ糖負荷試験を行い、同時に尿糖を測定します。
血糖値の上昇に尿糖が相応しているかを調べます。
腎性糖尿は腎臓での糖の排泄閾値が低いために起きる現象で特に治療を要しませんが、後に糖尿病となりやすいとの報告もあることから定期的な経過観察が望まれます。
ケトン体とは脂肪の分解によって生成されるアセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸の総称です。
絶食(飢餓)、運動、大手術・外傷等の時認められ、からだがエネルギー源として糖質よりも脂質を利用していることを意味しています。
糖尿病で血糖が高く尿ケトンも認めるときは、体内のインスリン欠乏のため血液中のブドウ糖を利用できないことを示していますので、注射でインスリンを補う必要があります。
糖尿病の急性合併症の代表が糖尿病性ケトアシドーシスです。
ケトン体は強い酸性物質であるため、体内で増加し糖尿病性ケトアシドーシスになると、著しく体調を崩し、おう吐、腹痛を引き起こしたり、重症の場合には昏睡(意識障害)に陥ります。
血糖コントロール不良や糖尿病患者さんが体調を崩し他の病気にかかったとき(シックデイ)には、尿ケトン体は大切な検査になります。
特に1型糖尿病の患者さんは、自分の体から分泌されるインスリンが枯渇しているため、シックデイやインスリン自己注射中断で糖尿病性ケトアシドーシスに陥りやすいですので、絶対に自己判断で治療を中断しないでください。
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